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【③グリーフケアのこと】大切な人を失った時、悲しみが深まり病気につながるリスク要因

  
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【③グリーフケアのこと】大切な人を失った時、悲しみが深まり病気につながる...

今回は、大切な人を失った時、悲しみが深まり病気につながるリスク要因について説明します。

誰かが亡くなったときに感じるストレスは、「死別の悲しみ」だけでなく、

その後のさまざまな問題もリスク要因(危険な影響を与えるもの)となります。

例えば、家族との関係が変わったり、お金の問題が出てくることがリスクになることがあります。

 

 

1.ストレスの受け止め方についての説明

ストレスの感じ方や強さは、人によって違います。

同じ出来事でも、人によって受け止め方や反応が変わるのは、

その人の性格や気持ち、そして周りの人との関係などが影響するからです。

 

人がその出来事をどのように理解して受け止めるかによって、

ストレスになるかどうかが決まるのです(これを「認知」といいます)。

つまり、大切な人を失ったときに感じるストレスや危険は、その人の生活環境や年齢、性格、

そして文化的な背景によって大きく変わります。さらに、性別や年齢のほかにも、

亡くなった原因や家族との関係、周りからのサポートが少ないことなども、

ストレスを強く感じる要因になることがあります。

 2.死別体験でのリスク要因について

家族を亡くしたときには、「死」の悲しみだけでなく、

さまざまなストレスを感じることがあります。

どのようなストレスがあるのか、具体的に見ていきましょう。

 

1. 生活環境の変化

家族を亡くすと、その後の生活が大きく変わることがあります。

たとえば、亡くなった人が家族の生活の中心にいた場合、引っ越しを余儀なくされることもあります。

特に、一緒に住んでいた配偶者が亡くなった場合、その後1人で暮らすことになるケースが多くあります。

このような変化は、大きなストレスになります。

特に高齢者の場合は、長い時間を過ごした家や地域に強い愛着を持っています。

慣れ親しんだ場所を離れることは、心理的に大きな負担となり、孤独感や不安を感じることが増えるかもしれません。

引っ越し後、新しい環境に慣れるのも大変です。

生活リズムや周囲とのコミュニケーションの変化は、ストレスを増やす要因となります。

 

2. 日常生活の困難

亡くなった家族が家庭内で重要な役割を果たしていた場合、その人がいなくなることで残された家族の日常生活が大きく変わります。

たとえば、亡くなった人が家庭の主要な収入を得ていた場合、残された家族は経済的な問題に直面することが多いです。

特に、夫を亡くした妻や、親を亡くした子どもがこの影響を強く受けます。

また、家事や子育てにおいても、亡くなった人が中心的な役割を担っていた場合、

残された家族はその負担を一気に抱えることになります。

たとえば、普段家事をしなかった人が急に全ての家事をこなす必要が出てきたり、

子どもを一人で育てなければならないという状況に陥ることがあります。

これらの急激な変化は、生活全体に混乱をもたらし、ストレスや不安を引き起こします。

 

3. 家族関係の悪化

亡くなった人の影響で、家族の絆が弱くなったり、関係が悪くなることがあります。

例えば、子どもを亡くした夫婦が関係を悪くし、離婚することもあります。

また、配偶者が亡くなった後、義理の両親との関係が難しくなることもあります。

これにより、家族間で問題が起きたり、夫婦関係が崩れることもあります。

 

4. 周りからの無神経な言葉

調査によると、亡くなった人の家族の3人に1人以上が、

周りの人から心ない言葉や態度で傷つけられたことがあるそうです。

早く立ち直るようにプレッシャーをかけることや、

あなたが悪かったからこうなった、など心ない言葉や態度が悲しみを深くしてしまうことがあります。

このように、亡くなった家族に対する悲しみだけでなく、

さまざまなストレスが重なることがあるのです。

 

家族を亡くすことは、単に「死別の悲しみ」だけでなく、

生活のさまざまな側面に深刻な影響を与え、日常生活の困難が増えることになります。

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。
誰かの参考になれば幸いです。

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