①看護の歴史:日本における東洋医学の簡単な歴史 簡単看護史
①かんたん看護史:日本における東洋医学の簡単な歴史
医療の歴史を学ぶことは、現在の看護を知ることです。
ここでは、
まず日本における東洋医学の歴史的な概略を見てみましょう。
東洋医学とは、東洋に起源をもつ医学の総称です。
アラビアを起源とする医学はユナニ、インドを起源とする医学はアーユルベーダ―、
中国を起源とする医学は周辺諸国へ伝えられ、
現在中医学として、
韓国では韓医学として、
そして日本では漢方医学と称されています。
日本では江戸時代までの医療的環境はこのようなインドや中国伝来の漢方医療が中心で、
様々な民間療法が実施されてきました。
しかし、1895年、明治時代の医制改革において近代医学を修めなければ医師免許を与えないとされ、
このことにより漢方医学は一時衰退しますが、
治療技術の優秀性に気づいた先駆者が表れ 昭和初期には復興運動がおこり、
漢方医学の命脈は引き継がれるようになります。
つまり日本では近代医学を学んだ者でないと医師免許がとれないため、
常に近代医学との接点を持ちながらも、
現在漢方薬を使用する医師は多く、
日常臨床の中に東洋医学が根付いています。
そしてそれは、看護の立場に立った時も同じです。
次は、看護をする上で大切な人間の捉え方の違いを西洋と東洋で考えていきます。
引用参考文献
大下 大圓 「癒し癒されるスピリチュアルケア―医療・福祉・教育に活かす仏教の心」2005.
下平唯子 「看護師のための東洋医学入門」医歯薬出版株式会社 2012
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